一方、EUやニュージーランドでは逆に禁止されたそうです。何故でしょうか?
ハッキリ申しますが、農学部卒でPCRもクリーンベンチも触れた身としては、コロナよりも此方の方が怖いです。
ゲノム編集・遺伝子組換え最大のデメリットは、下記の通りです。
1.生態系の遺伝子汚染
2.組換えた部分「以外」のDNAでどんなタンパク質が作られるのか分からない
(ゲノム編集と遺伝子組換えに差異はありますが、デメリットが同じなので此処ではまとめておきます)
1について
これから一般利用されるとなると、組換え種が非遺伝子組換え種(在来種)と交雑・交配し在来種を駆逐していく恐れがあります。これが生じた場合、後に何かしら不利益が生じても(例:毒性の無かった野菜に毒性が生じた)取り返しがつきません。
また、1はモンサント(バイエルに吸収済)が農家に対して訴訟を起こした理由でもあります。彼等は遺伝子組換えトウモロコシ等に知的財産権を主張しましたが、トウモロコシの花粉の射程範囲は250mだったので、遺伝子組換えトウモロコシ苗を導入していない農家のトウモロコシまでも遺伝子組換えトウモロコシとなり揉めました。
しかし、以上の話も植物愛好家として恐ろしい話ですが、本当に恐ろしいのは此処からだと思います。
6億年前、植物が陸上へと進出した時代、植物に付いて来た微生物が居ました。菌根菌といいます。球体の胞子を作るカビで、植物の細胞核と光合成産物(ごはん)と引き替えに、植物の生育を助けてくれます。
だから、菌根菌の胞子には古往今来の植物の遺伝子が詰まっています。
其処に、人工的に遺伝子を弄られた細胞核が入ったら、一体どうなってしまうのでしょうか?
そして、それで農林業に不利益が生じたら、一体誰が責任を取るのでしょうか?
…少なくとも、菌根菌が収めていた植物のビッグデータがよりややこしくなる事は確かです。
2について
下記のロシアンルーレットが生じ、ゲノム編集生物を食べた結果、将来的に何が起こるか全く分かりません。
10~20年の摂食結果を見続けなければ、分かりません。その間に、他の食物を食べる事は確実ですから、因果関係なんてコロナワクチンの如く分かりません。
・セントラルドグマ(転写→翻訳→合成)が途中で止まり、これまで作られていたタンパク質が作られなくなる
・これまでと違うタンパク質が作られる(毒性不明)
・全く新しいタンパク質が作られる(毒性不明)
↓
・生きる為に必要な化学反応が起きなくなるかも(障害が出るかも)
・致死毒、遅効性毒が出来るかも(タンパク質が問題になった場合の比較対象として;狂牛病で10年の潜伏期間)
・これまで得られていた栄養素が得られなくなるかも
※以上の事が、ゲノム編集生物を食べる人間にどう作用するかは一切不明
メリットを追求するのは研究の性ですが、何故そこまでしてメリットを追求するのか?
自然の秩序を狂わせ、誰も責任を取れない改良改善はもう止めるべきです。
しかし、日本は輸入大国で、海外には遺伝子組換え生物をガンガン利用している国がありますので、試料・種子・原料の段階から遺伝子組換え生物が混入しています。
このままの日本の食糧生産および流通体制では「分別生産流通管理をして、遺伝子組換えの混入がない(不検出)と認められる○○」=「遺伝子組換えでないものを分別」「遺伝子組換えでない」は存在し得ません。無理です。
そして、このゼロサム表示精度において「遺伝子組換えでない」以外は全て「分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている○○並びにそれらを原材料とする加工食品」なので、逆に言えば、遺伝子組換え原料を入れ放題なのです。
(この辺りの事は下記が分かり易いのでリンクを置きます。)
まずは、知る所から。
それから買い物する場所を選び、そして探しましょう。今からでも遅くはありません。